体重を減らそうという標的行動を決めた。その体重の変化を毎日記録した。日々の増減がぞうなっているかを折れ線グラフで表してみる。感覚的には多少の変化は自然なものだろうと思っていた。ところがグラフで見ると、体重が意外にも増えていたなんてことがわかる。そうした内容について、島宗リーダー本による第276回目の引用である。
【引用はじめ】
たとえば、体重も行動指標も日々変化します。手帳の記録から、体重が昨日より増えたことはわかっても、それくらいの変化はよくあることなのでだんだんと気にならなくなってしまいます。
このため、毎日測定していても、気づかないうちに、すぐには戻らないところまで体重が増えてしまうという事態が起こるのです。
Aの時期は体重に大きな変動がありますが、増えたり減ったりしています。風呂上がりに体重計に乗っているだけだと、「増えたな」、「減ったな」と一喜一憂するかもしれませんが、次第にこの変動に慣れていきます。Bの時期になると、変動は小さくなっていますが、グラフにしてみると増加傾向があることがわかります。体重計に乗っているだけだと、Aの時期に比べて変動が小さいこともあり、この増加傾向に気づきにくいのです。
そして気がついたときには、そう簡単には落とせないほど、体重が増えてしまっています(B期間の最後の方)。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.141~p.142)
【引用おわり】
体重を減らす標的行動のために、体重計で毎日計測する。日々の増減だけに着目していても目的を達成できない。時系列の広がりで体重がどうなっているかを確認することが重要だ。それには、折れ線グラフで表すなどが必要である。
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