ポジティブな行動マネジメントにおいて、焦点化した標的行動を記録する。しかし、それだけでは行動改善ができるわけでない。行動指標は日々変化し、一定方向で確実に増減するとは限らない。そうした内容について、島宗リーダー本による第275回目の引用である。
【引用はじめ】
標的行動を焦点化し、記録しても、それを見える化しないとPCDAの改善にはつながりません。
なぜなら、行動や中継指標のデータは時間的にひろがりがある時系列データだからです。時系列データはその広がりかたを把握しないと評価できません。
たとえば、体重も行動指標も日々変化します。手帳の記録から、体重が昨日より増えたことはわかっても、それくらいの変化はよくあることなのでだんだんと気にならなくなってしまいます。
このため、毎日測定していても、気づかないうちに、すぐには戻らないところまで体重が増えてしまうという事態が起こるのです。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.141)
【引用おわり】
標的行動が時間とともにどのように変化していくかを、明らかにしていかないと、今の随伴性がいいかどうか判断できない。時系列データを折れ線グラフで提示することで、その随伴性がうまくいっているかどうかがわかる。
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