2024年6月8日土曜日

島宗リーダー本256「弱化され続けた行動を元に戻すには時間がかかる」

 部下が前も向かず、下を向いたままで営業報告する。これをなんとかしたい。上司から叱責されたり、同僚などの怪訝そうな顔を見ることになる。こんなことがあって、前を向いて報告ができないのだ。そうした内容について、島宗リーダー本による第256回目の引用である。

【引用はじめ】

 長年弱化され続けた行動を元に戻すには時間がかかりますし、何より、上司や同僚の行動変容を同時に行われなければならないという点で、あまり現実的な介入案ではないかもしれません。上司や同僚が怪訝な表情をしたり、叱責する行動にもそれらを強化する随伴性があるからです。

(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.134)

【引用おわり】

 部下にとって、営業成績が良くないのでその報告をするのは、下を向いてになってしまう。前を向いての報告ができない。前を向いての報告が弱化された随伴性になっている。上司側にとっては、下を向いた報告に対して、叱責などが強化される随伴性になってしまっているのである。

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