部下などに対して、上司が指示・命令・説明といった先行事象ばかりでは指示待ちになってしまう。うまくできたら、好子などによって強化しなければ適切な行動を定着することはできない。行動した直後の後続事象を重視することである。そうした内容について、島宗リーダー本による第293回目の引用である。
【引用はじめ】
先行事象と後続事象のベストバランスは1:4の法則です。科学的に厳密な数値ではありませんが、目安としては妥当なところです。
誰かに何かをして欲しいときには、ついつい先行事象を多用しまいがちです。「〇〇して下さい」、「そろそろ〇〇する時間だよ」、「まだ〇〇してないの?」、「いいかげん〇〇しろ!」などなど。
指示や命令、助言や説得などは、すべて先行事象の操作です。先行事象が効果を持つのは、引き起こされた行動が後続事象によって強化されてるときのみなのですが、私たちはこのことも忘れがちです。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.153)
【引用おわり】
先行事象よりは後続事象を多く用いるようにすべきである。その目安が「1対4」ぐらいだというのだ。指示1に対して、強化4である。行動の直前の指示よりも、行動の直後の強化を重視すべきといった法則である。それを心がけて、部下の指導などを行う必要がある。
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