リーダーがリーダーとしての役割を果たせるようにするためには、いかなる行動をすべきか試す必要がある。リーダーのあるべき行動を身につけられるようにしなければならない。そうした内容について、島宗リーダー本による第300回目の引用である。
【引用はじめ】
リーダーが育たないと嘆く前に、まずは随伴性を書き出してみましょう。
先行事象(A)「リーダーに期待する行動が具体的に示されているか?」
→標的行動(B)「リーダーに期待する行動を学習する機会が与えられているか?」
→後続事象(C)「リーダーに期待する行動が強化されているか?」
〇標的行動(B)「リーダーに期待する行動を学習する機会が与えられているか?」
リーダーに期待される役割には、スキル系、知識系どちらの行動も含まれ、どちらも丁寧に設計された練習が必要なのですが、このことはあまり認識されていないようです。
行動公式を応用することや、部下に対して成果のコミュニケーションをすることや、シェイピングを使って部下の行動を強化するテクニックなどは、コーチングが重要になります。ABC分析をして問題の原因を推測し、それに対応する介入を考案し、行動のPDCAサイクルを回していくことも練習が必要です。
「わかった!」と「できた!」の間をつなぐプログラムで補完します。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.155~p.156)
【引用おわり】
リーダーの役割を知識として分かっていても、それが実践的にできるかどうかは異なる。そのための橋渡しが大切となる。ABC分析によって、問題を明らかにして、介入はいかにあるべきかが決めて試してみる。うまくいかなければ、修正を加えていくのである。こうした実験的な試みが重要となる。
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