リーダーの行動いかんによって、自らにも、部下や周囲に対しても、さまざま影響を与える。ただ、給与が上がる、業績が改善する、部下の営業成績が上がるなどは、すぐすぐ起こるものでない。そうした内容について、島宗リーダー本による第303回目の引用である。
【引用はじめ】
V(B/F)業績(部下の行動)=A(先行事象)×B/L(リーダーの行動)×C(後続事象)
品質に関する問題が発生している食品加工工場の工場長だとどうするか。工場長がすべきことを実行し、継続するためには、そのための行動を強化する随伴性が必要です。
工場長にとっての好子は何でしょう。昇進や昇給、会社の業績改善、ボーナス、直属の上司からの承認など、色々な後続事象が考えられますが、問題は随伴性です。行動の公式は部下の行動だけではなく、上司の行動にも適用されます。こうした行動をしていれば、いつか昇給するとか、いつかボーナスが増えるという随伴性は、塵も積もれば山となる型や天災は忘れた頃にやってくる型ですから、行動には影響しません。
従って、ここにも行動の実行に直結し、確実に出現する好子を組み込む必要があります。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.156~p.157)
【引用おわり】
リーダーが部下の行動などに影響する随伴性を与えられるようにすることが重要である。リーダーとしての役割を果たすことができる随伴性でなければならない。効果のあるものである必要がある。
0 件のコメント:
コメントを投稿