2024年7月14日日曜日

島宗リーダー本291「知っているだけでうまくいくとは限らない」

 リーダーシップをどのように発揮すれば、部下は自主的な行動をするようになるか。指示・命令を多用するより、適時適切な褒めるなどを多用することである。また、叱責や批判だけでは部下を委縮させることになる。そうした内容について、島宗リーダー本による第291回目の引用である。

【引用はじめ】

 勤務評定や査定に関わることをちらつかせ、「目標達成できたらボーナスが上がるよ(でも、達成しなかったらなしだぞ)」といったような使い方は、正の強化ではなく回避による強化となり、部下は不安を抱えて仕事をすることになります。

 嫌子を後続事象に使うことを中心にしたマネジメントなど、ありそうにないように思われるかもしれません。しかし、現実には"ブラック"と呼ばれる職場の多くでは、何をしても怒られ、叱られ、何をしていいのかわからなくなり、絶望に陥っている社員もいるのです。

 リーダシップの行動公式は使い方次第です。公式を知っているだけで、ポジィティブな行動マネジメントができるリーダーになれるわけではありません。

(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.152)

【引用おわり】

 適切なリーダーシップを駆使できるようになるには、実際に部下に対してうまくやれたら褒めたり一緒に喜んだりするのである。そうすることで、部下の行動も変化する。その成功が、リーダーの自信にもなり、リーダーシップを発揮するコツをつかむことになる。随伴性を変えれば、行動が変わることを実践をとおして身につくのである。

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