2024年7月28日日曜日

島宗リーダー本304「どんな好子や随伴性が使えそうか」

 工場長であるリーダーが、その役割をしっかり果たすためには、後続事象にどのような好子や随伴性を整備すればよいか。それをABC分析によって明らかにする必要がある。そうした内容について、島宗リーダー本による第304回目の引用である。

【引用はじめ】

 V(B/F)業績(部下の行動)=A(先行事象)×B/L(リーダーの行動)×C(後続事象)

 品質に関する問題が発生している食品加工工場の工場長だとどうするか。工場長がすべきことを実行し、継続するためには、そのための行動を強化する随伴性が必要です。


 上のABC分析で後続事象(C)として使えそうな好子や随伴性は次のようなことです。
 たとえば、
  • 品質管理の目標値とあわせて行動目標と達成度を本社への報告に含めるように定形化し、本社や役員から目標達成を承認してもらう機会を設ける
  • 実現可能性が高く、品質改善につながりそうな行動計画には予算をつける
  • 抜き打ちで行う品質監査に、工場長が部下にどのように指導をしているか評価する項目を組み込み、部下の行動を強化する工場長の行動を強化する機会を設ける

(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.156~p.157)

【引用おわり】

 工場長を強化する随伴性としては、「目標達成の承認」、「品質改善計画の予算化」、「部下に対する適切な指導の強化」などを行うといい。適時適切な強化が、工場長が認識できるようにできるといい。 

0 件のコメント:

コメントを投稿