2024年7月7日日曜日

島宗リーダー本285「係員が直接積荷を精査した」

 貨物列車の積荷が初めから損傷していた。本来はコンテナ輸送会社にその損傷の責任はないはずである。それを見逃していれば、補償金の支払に応じなければならなくなるのである。そうならないように、事前の点検が必要となる。そうした内容について、島宗リーダー本による第285回目の引用である。

【引用はじめ】

 積み荷の検査に時間をかけすぎて貨物列車に遅れを出してもいけません。作業時間を長引かせずにビデオ映像を効率よく監視する方法が具体的な行動を焦点化され、それを現場の係員に教え、強化する方法も決まりました。

 その結果、以前に比べ、6倍もの損害が事前に検出できるようになりました。それまでは見逃しによって、支払う必要がないのに支払ってしまっていた補償金です。

 コンサルタントによるフォローアップを受けながらこの取り組みを1年間継続した後に介入プログラムがさらに改善されました。

 カメラによる査察に加え、係員が荷物の間を歩き回り、積荷を直に精査することにしたのです。そして、そうすることで支払責任のない補償額がどれだけ減らせているかを係員にフィードバックすることにしました。

(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.145)

【引用おわり】

 積荷の損傷を運ぶ前に発見する方策を工夫した。カメラによる査察と、係員が荷物を直に点検するようにした。その結果、驚くほどの損傷した荷物を見つけることができた。今まで、そうした物をいかに見逃していたかである。その結果、支払義務のない補償額を支払っていたかということである。 

0 件のコメント:

コメントを投稿