パートさんも会社にとっては、大きな戦力になるようにしなければならない。ただ、決まりきった仕事をこなす役割としてみなすのでは、会社側もパートさん側ももったいない。互いにもっと役立つ存在として、認められるようにできる。そうした内容について、島宗リーダー本による第281回目の引用である。
【引用はじめ】
4人のパートさんに彼女たちの仕事の効率を上げる方法を毎月会議で提案してもらい、話し合い、それをその月の行動目標として設定しました。
達成指標には、この会社が以前から算出している指数を用いました。これは、その会社の作業にかかった時間から利益率を用いる数値で、1.0以上になると黒字、1.0未満は赤字です。強化の方法も話し合って、その月の行動目標が70%以上に達成したら、会社からお菓子代を2,500円支払うことに決まりました。
こうして、標的行動を決め、その遂行を記録し、行動目標の達成度と達成指標をあわせて見える化しながら、パートさんたちが中心となって、行動改善のPDCAサイクルを回していきました。 その結果、赤字が黒字に反転しました。行動目標は平均すると85%達成されました。お菓子代を差し引いても、年額で85万円の利益が会社にもたらされました。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.143~p.144)
【引用おわり】
パートさんたちも、やりようによって会社に利益をもたらせることを成し遂げることができる。そのために、仕事の効率化を図るため日々の行動改善につなげる方法論を導入するのである。
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