指示や命令による先行事象だけで、行動した後の後続事象による強化がなければ、適切な行動を定着することは難しい。そうした内容について、島宗リーダー本による第295回目の引用である。
【引用はじめ】
お題目で終わっている経営理念や最初から実行不可能な経営計画は、それに従った行動が強化されず、行動を引き起こす力を失った先行事象と言えるでしょう。
「1:4の法則」(先行事象1と後続事象4の割合)は、後続事象を十分に駆使し、部下の望ましい行動を強化すべきであるという指針でもあり、先行事象を使うときにはそれで引き起こした行動を確実に強化すべきであるということも示しているのです。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.154)
【引用おわり】
いくら高邁で非の打ちどころのない経営理念を掲げても、それが実践されてなければ意味がない。こうした先行事象でなんとかしようとしてもうまくいくことはほとんどない。まずは今できる行動を強化し、徐々にその行動を高めていくことである。その高まった行動を強化するのだ。後続事象に比重を置いてより良い行動を身につくようにするのである。
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