リーダーだから、自覚や責任感があるはずだ。リーダーとしての役目をしっかり果たすのは当然という考え方だけでは問題である。リーダーだって人の子。リーダーとしての行動を維持するための随伴性が必要なのだ。そうした内容について、島宗リーダー本による第301回目の引用である。
【引用はじめ】
知識を獲得し、スキルの練習も終わり、やろうと思えばできるようになっても、行動が実行され、維持されるとは限りません。
部下の行動の維持に強化の随伴性が必要なように、上司の行動の維持にも強化の随伴性が必要です。
役員や肩書きがついたのだから"自覚"や"責任感"をもって、誰からも承認されなくても、リーダーの役割をリーダーとして自分で仕事を進めるべきと考える社風の企業は、たちまちリーダーに対する個人攻撃の罠にはまってしまうことでしょう。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.156)
【引用おわり】
リーダーがリーダーとしての役割を果たすことができる強化の随伴性を整えることが重要だ。それをないがしろにして、リーダー任せだけではうまくいかない可能性だってある。それをみなリーダーの責任にしてしまう。リーダーが適切に行動しやすい随伴性がなければならないのである。
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