感情は決して行動の原因ではない。感情は行動の副作用あるいは副産物と考えるのが、行動分析学の考え方である。そうした内容について、島宗リーダー本による第400回目の引用である。
【引用はじめ】
感情が行動の原因であると誤解したままだと、カレーの注文などの行動を増やすのに必要な要因(味や食感など)から注意がそれてしまいます。
情動の公式は嫌子だけではなく、好子にも適用可能です。その作用は、嫌子とは反対に、嬉しさや高揚感、安心感などのポジティブな感情が生まれ、全体的な活動レベルも高まることです。望ましい行動が好子出現によって強化されれば、自信や誇りといった感情も生まれます。つまり、好子を使ったマネジメントには健全な副作用があると言えます。
ただし、これらもあくまで副作用です。成果につながる標的行動が強化されて初めて意味がある話です。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.204)
【引用おわり】
好子によって生み出される情動は、ポジティブなものである。うれしさ、自信といった感情である。望ましい行動が好子によって強化される。その行動が増えるのである。そうして、自信といった感情が副作用となって生み出される。
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