個人の問題行動などを変えられなければ意味がない。そのためには、ポジティブな行動マネジメントを活用するのがいい。まずはやってみるのだ。今ある随伴性を変えてみることである。何らかの変化があるはず。なければ、さらに修正してみる。そうした内容について、島宗リーダー本による第412回目の引用である。
【引用はじめ】
人にはそれぞれ大きな個人差があります。どのような後続事象が、どのようなときに好子として機能するかを、平均的なデータから予測することはほぼ不可能ですし、意味がありません。最終的には、目の前にいるその人の行動を変えられるかどうかが勝負だからです。
個人差の影響を受けない普遍的な原理と、個人や条件で変化する要因とを分離することで、個人や組織、文化の特性にあったカスタマイズできるのがポジティブな行動マネジメントです。
サイズがわかっていても、服を買うときには試着してみます。きつければ大きめ、ぶかぶかしていれば小さめのサイズに変えてみて、着心地を比べてみて、丈や袖を直してもらうこともあります。
ましてや相手は行動です。最初からピッタリと何も問題なくいくことはありません。重要なのは、成功に辿り着くための改善すること。そして改善に役立つ情報を得ることです。ポジティブな行動マネジメントで行動の記録を重視するのはこのためです。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.210~p.211)
【引用おわり】
個人差があることを前提に取り組む必要がある。同じように取り組んだにしても、それぞれによって、違ってしまう。だから、個人に即した適切な取り組みが必要なのだ。個人の実情をよく見極めて、より良い行動に導く随伴性を設定するのである。
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