2024年11月10日日曜日

島宗リーダー本408「知識を押しつけると反発する」

 上司から無理難題を一方的に命じられたりすれば、部下は反発必至だ。こんなやり方されれば、いいことだってやろうとしなくなる。上司だからといって、部下が抵抗なく受け入れやすいやり方でなければならない。そうした内容について、島宗リーダー本による第408回目の引用である。

【引用はじめ】

 左図のABC分析から推察されるように、反発も学習のたまものです。これまでに無理無謀な命令をされたときに、反発することで、命令が覆ったり、命令した人が困った表情をすることで強化されてきた行動パターンです。
 独裁国家ならともかく、個人の自由が尊重されている国では、極めて健康的な学習です。知識を押しつけることで部下の行動を変えようとすれば、反発の行動公式が発動するのが自然です。
 行動は随伴性を変えない限り、変わりません。
 「まわりの人から理解が得られません」と言っている人は、まわりの人を説得しようとして、反発の行動公式を発動させてしまっているのです。 

(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.208~p.209)

【引用おわり】

 部下が反発するのも、上司のやり方に問題があるからと知るべきだ。反発することが強化されているからである。そうならないよう、随伴性を変える必要がある。 

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