2025年10月8日水曜日

組織が変わる(121) 「タイプ・タイミング・可能性」による分析法

 望ましい行動を自発的に繰り返すための「結果」は、どうあるべきかを調べるための方法がある。それがPST分析である。「タイプ」「タイミング」「可能性」の三つの座標軸で明らかにするものだ。そのことに関する、石田本による第120回目の引用である。

【引用はじめ】

 PST分析は、次の三つの座標軸を柱としている。

  1. タイプ
  2. タイミング
  3. 可能性

 左図のように、チェックしたい結果をこの座標軸によって分類すると、行動にどんな影響を与えるか一目瞭然となる。

 「タイプ」では、その結果がポジティブ(P)かネガティブ(N)か見る。どちらでも大した差はない。最も重要なのは「タイミング」だ。その結果が、即時(S)に生じるのか、後(A)で生じるのか。また、生じるまで時間差があるかを見る。「可能性」では、その結果が確か(T)なものか、不確実(F)なものかを見る。

 以上六つの座標は、それぞれ頭文字をとって「P」「N」「S」「A」「T」「F」と略記する。

(石田淳著「短期間で組織が変わる行動科学マネジメント」p.142~p.144    2007年 ダイヤモンド社刊)

【引用おわり】

 行動への影響するものとして、ポジティブなタイプであるか、ネガティブなタイプであるかによって、結果が異なってくる。それには、タイミング(即時か・後か)、可能性(確かか・不確実か)の違いとなって表れる。タイプがポジでは、PST分析と呼び、タイプがネガでは、NAF分析と呼ぶ。

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