行動を繰り返すようになるのは、行動した直後の60秒以内の結果で決まる。それが、「60秒ルール」という行動分析が掲げる原理だ。そのことに関する、石田本による第139回目の引用である。
【引用はじめ】
六十秒を過ぎてしまうと、どんなに報いようとも効果が薄く、部下は行動を継続しない。この点、動物も全く同じだ。「これをすればこれが手に入る」という法則性が明確に分かったとき、人も動物もその行動を繰り返すようになる。行動分析はもともと動物行動学から生まれたものであり、こうした行動原理も実験によって明らかにされてきた。
(石田淳著「短期間で組織が変わる行動科学マネジメント」p.159 2007年 ダイヤモンド社刊)
【引用おわり】
PST分析におけるタイミングでは、「即座S」「後A」の二つに分ける。行動して「即座S」に結果があらわれるようであれば、行動への影響は大きくなる。「即座S」というのが、「60秒ルール」なのだ。タイミング「後A」となれば、行動した結果が60秒以上になってからあらわれるということである。そうなったら、その後の行動に影響しなくなるのである。
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