会社内でバーカウンターなどを設けて、コーヒーメーカーなどを自由に使えるようにする。また、慰安旅行などを行なったりする。こうしたことは、社員の仕事向上に直接影響するものだろうか。そのことに関する、石田本による第128回目の引用である。
【引用はじめ】
事務所の改装はどうだろうか。自由に使えるバーカウンターを新設する。壁を明るい色に塗り替える。これらはボディティプ「P」に分類される。 タイミングは即時、すなわち「S」に分類していいだろう。しかし可能性は不確実「F」である。「PSF」では、やはり自発的に行動を繰り返すようにはならない。
慰安旅行は「PAF」となる。社員の自発的な意欲を出させ、望ましい行動を繰り返させるにはこれも役立たない。もちろん、やらないよりはやったほうがいいであろう。しかし、費用をかけたわりに望む行動を繰り返し行うという結果影響力は低いのである。
(石田淳著「短期間で組織が変わる行動科学マネジメント」p.149 2007年 ダイヤモンド社刊)
【引用おわり】
バーカウンターができたからといって、仕事にうまくいくよう望ましい行動を繰り返するようになるのだろうか。仕事に関係する行動とそのバーカウンターが直接関係するわけでない。PST分析によれば、PSFといった「可能性」では「不確実」となる。これでは、行動を繰り返すのが難しいということである。
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