2025年10月21日火曜日

組織が変わる(134) 「禁煙が困難な理由」

 禁煙すると、どんなことが起きるか。イライラすることが多くなったりする。イライラするというのは、ネガティブ(N)であり、即座(S)に起きることであり、確か(T)というNSTに分類される。こうなると、ついタバコに手が出てしまうのである。そのことに関する、石田本による第134回目の引用である。

【引用はじめ】



 禁煙中に何が起きるかをPST分析してみよう(図 17) 。いつもより長い間タバコを吸わないでいると、結果が逆転することが分かる。イライラするなどのネガティブな結果は「NST」であり、すぐ確実に生じる。反対にポジティブな結果は「PAF」であり、先のことで不確実。だから禁煙は成功しにくいのである。

 問題のある行動を一つひとつ見ていくと、あるパターンが読み取れる。そこにはたいていNAFがたくさんあり、望ましくない行動にPSTがある。あるいは望んでいる行動にNSTやPAFがある。

 
(石田淳著「短期間で組織が変わる行動科学マネジメント」p.154~p.155    2007年 ダイヤモンド社刊)

【引用おわり】

 禁煙すると、いろんな結果が生ずる。望ましくないこととしては、イライラが高ずる、タバコがすごく欲しくなったりする。それもタイミングとしては、即座(S)に生じて、可能性も確か(T)であるから、禁煙が難しいのである。 

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