禁煙したいなあと思っても、それがうまくいかない。そのために、いろいろ試みる。その試みがうまくいかない。やっぱり意志が弱いからうまくいかないのかなあと、ついつい考えるしまう。そのことに関する、石田本による第130回目の引用である。
【引用はじめ】
禁煙にチャレンジする多くの人は先行条件に目を奪われている。灰皿をしまい、ライターを捨て、「今度こそ禁煙する」と誓う。これらはタバコを吸う行動の前に生ずるものであり、先行条件に属している。そして無謀にもこれを取り除こうとする。だから挫折するのだ。この方法で禁煙するのはきわめて困難だ。
では、結果に目を向けてみるとどうなるか。喫煙によって得られる結果を図13に列挙した。リラックスできるといった些細なメリットから命に関わる重大なデメリットまで、様々な結果がある。
(石田淳著「短期間で組織が変わる行動科学マネジメント」p.150~p.151 2007年 ダイヤモンド社刊)
【引用おわり】
禁煙するために、先行条件を変えようとすることが多い。灰皿やライターを身近に置かないようにする。しかし、このぐらいのことではやめられない。タバコをすすめられると、つい手が出てしまう。それより、タバコを吸った後の結果がどうなるかに着目することで、喫煙習慣を止めるようにする方が効果がある。
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