2025年10月10日金曜日

組織が変わる(123) 「行動が継続するかしないかの条件」

 望ましい行動を繰り返し、継続するためにはどうするか。我々には大きな課題である。そのためには、行動した直後の結果がどうなっているかに注目することである。そのことに関する、石田本による第123回目の引用である。

【引用はじめ】

 行動が最も継続しやすいのは「PST」であり、それに準ずるのが「NST」である。

 「PST」
  • ポジティブ(Positive)
  • 即時(Sokuji)
  • 確か(Tashika) 

 「NST」

  • ネガティブ(Negative)
  • 即時(Sokuji)
  • 確か(Tashika)

 逆に、最も継続しにくいのは「PAF」と「NAF」である。

 「PAF」

  • ポジティブ(Positive)
  • 後(Ato)
  • 不確実(Fukakujitsu)

 「NAF」

  • ネガティブ(Negative)
  • 後(Ato)
  • 不確実(Fukakujitsu)

 以上をまとめると、最も効果の高い「PST」「NST」とは結果がすぐに確実に得られるもの。最も弱い「PAF」「NAF」とは、結果が出るまでに時間がかかり、なおかつ結果が確実に得られるかどうか分からないものだ。

(石田淳著「短期間で組織が変わる行動科学マネジメント」p.144~p.145    2007年 ダイヤモンド社刊)

【引用おわり】

 行動の直後にどんな結果が生ずるかそれを明らかにすることで、行動を繰り返すかどうかが分かるやり方がある。それが、PST分析などのツールである。このツールを私たちの行動に応用してみるのがいい。

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