2025年10月20日月曜日

組織が変わる(133) 「タバコを1本吸っても肺がんにならない」

 今特別に健康上問題がないと思っている人にとって、タバコを吸うことに抵抗はない。タバコを吸うと、リラックスできるし、休憩も取れる。ちょっと心配なのは、将来健康に悪影響を与えるかもしれないことだ。それでも、今タバコを吸って気分爽快になる方がいい。だから、タバコを吸うことはやめられない。そのことに関する、石田本による第133回目の引用である。

【引用はじめ】

 タバコを吸えば確実にリラックスできるし、確実に休憩できる。反面、ネガティブな結果には「N(ネガティブ)A(後)F(不確実)」の「NAF」が多い。タバコを吸うと死ぬかもしれないが、死なないかもしれない。仮に死ぬとしてもずっと未来の話である。喫煙している数分間にどうこうなることはない。だから健康に悪いと分かっていてもタバコを吸ってしまうのだ。一本吸った直後に肺がんになるとしたら誰も吸わないだろう。 

 

(石田淳著「短期間で組織が変わる行動科学マネジメント」p.152~p.155    2007年 ダイヤモンド社刊)

【引用おわり】

 喫煙しても、今問題がない。喫煙というのは、ネガティブだが、気分爽快にするのは「即座」で、問題が生ずるのは「不確実」である。また、ガンなどになるのは、「後」だ。こうなると、喫煙は簡単にはやめられない。 

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