行動と結果の関係は近ければ近いほどいい。それが、「六十秒間ルール」と呼ばれるものである。行動したあとの結果が結びついて、次の行動も同じように繰り返す。結果について、言語によってルール化しても行動に影響できることも分かっている。そのことに関する、石田本による第141回目の引用である。
【引用はじめ】
言語によるルールを共通認識として持っていると、六十秒間ルールと同等の効果が得られる。望ましい行動をとった社員は「五日後に評価が与えられる」と考え、それが確実に実行されたとき、行動と評価の因果関係を学習するだろう。周囲のものも一部始終を見て同じことを学習するだろう。これで行動の反応率が上がるのである。
期間としては最大二週間が限度である。それ以上の時間差があると効果が弱まることが、実験によって明らかにされている。PST分析で最も重要なタイミングの問題は、この方法で解決できる。
(石田淳著「短期間で組織が変わる行動科学マネジメント」p.160 2007年 ダイヤモンド社刊)
【引用おわり】
行動して六十秒以内で結果が出たら、それに次の行動は影響される。ただ、行動の結果を、言語でルール化すると、2週間程度は行動に影響することができる。そうした言語によるルール化も活用するといい。
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