タバコは健康に良くない。それについては、分かっている。でも、喫煙習慣を簡単にはやめられない。自分は意志が弱いからだと思ってしまう。喫煙時の先行条件ってどうなっているんだろう。そのことに関する、石田本による第129回目の引用である。
【引用はじめ】
ほとんどの喫煙者は、タバコが健康に良くないことを知っている。それでもやめられない。思い立って禁煙を始めても、直に挫折してしまう。そして「自分は意志が弱い」「あいつは意志が弱い」の一言で片付けられる。 まず先行条件を特定しよう。右図はタバコを吸う行動における代表的な先行条件をまとめたものだ。この図12を見ると、喫煙者がタバコに火をつける理由はたくさんあることが分かる。先行条件をなくせばタバコはやめられるわけだが、図12を見るかぎり、それは喫煙者にとって魅力のないことであり、非現実的である。先行条件がここまで多いと全てを取り除くことはできない。そもそも「何も食べない」「何も飲まない」「他人を見ない」「近づかない」などは不可能だ。したがって、先行条件をなくすことでタバコをやめようとしても難しいのは当然である。
(石田淳著「短期間で組織が変わる行動科学マネジメント」p.149~p.150 2007年 ダイヤモンド社刊)
【引用おわり】
喫煙する時の先行条件はさまざまである。そうした時、ついついタバコを手にして吸ってしまう。もうそれが無意識のうちに行っているのだ。やめようと思ったりするのだが、一服ぐらい問題ないと勝手に思ってしまうのだ。そのため、手持無沙汰な時には、一服が二服・三服なんてしまうことがある。
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