PST分析においては、八種類の分類によって、効果の状況を明らかにする。タイプ別がP(ポジ)かN(ネガ)か、タイミングがS(即座)かA(後)か、可能性がT(確か)かF(不確定)かに分けられる。その分類により、行動変化にどの程度の影響を与えることができるかが、分かるのだ。そのことに関する、石田本による第136回目の引用である。
【引用はじめ】
企業の多くは、社員のやる気を引き出そうとしてPAFやNAFのメソッドばかり使おうとしている。ポジティブなものでは賞与(PAF)、昇給(PAF)、昇進(PAF)、売り上げコンテスト(PAF)が挙げられよう。ネガティブなものでは左遷する(NAF)、解雇する(NAF)などがある。 PST (ポジ・即座・確か)分析の結果は八種類に分かれ、その効果の度合いは図18に示したとおりである。望ましい行動を繰り返せるには、その行動によって得られる結果をできるだけ魅力的にしなければならない。
禁煙するに当たっても、本人が何らかの魅力を感じるようなプログラムをを組む必要がある。一日クリアするごとに賞賛を得られるとか、本数をグラフ化して減っていくプロセスを視覚化するとか、本数が減ったら褒美が得られるといった方法がある。さまざまなリインフォースを組み合わせることで禁煙や節煙を楽しいもの、嬉しいものに変換することが必要だ。
(石田淳著「短期間で組織が変わる行動科学マネジメント」p.156~p.157 2007年 ダイヤモンド社刊)
【引用おわり】
PST分析で分かるのは、タイミングが「S 即座」で可能性が「T 確か」であれば、行動の変化が確実だということである。
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