お金は、もともと単なる金属や紙である。
ところが、それによって、食べ物や衣服などと交換することができる。お金は習得性好子の役目を果たすようになる。
そのことを、舞田氏は「お金は習得性好子」として、次のように述べる。
舞田氏による著書の紹介は第95回目である。
【引用はじめ】
お金も習得性好子(他の好子と対提示されることで好子としての機能を持つようになった刺激や出来事)である。
お金は物理的には単なる金属や紙にすぎない。
これ自体、物理的には生存の役には立たない。
しかし、お金を持ってゆけば、お店で食料などの生得性好子が手に入る。
このように、お金と好子とが交換できることによって、やがてお金それ自体が習得性好子となり、行動を強化できるようになる。
逆にいえば、好子と交換できなければ、お金は人にとって無価値なものにすぎない。
たとえばお店で買い物をしたことのない赤ん坊にとって、お金は好子にならない。
つまりお金というのは本来、好子でも嫌子でもない中性刺激なのである。
それが他の好子と対提示されることで、価値交換を起こすのだ。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」 p.226、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
お金は人間社会を動かす大きな役割を果たすようになった。
お金は、習得性好子の典型として、個人の行動にとってもさまざまな動機付けに役立っている。
お金は人間社会を動かす大きな役割を果たすようになった。
お金は、習得性好子の典型として、個人の行動にとってもさまざまな動機付けに役立っている。
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