2020年3月13日金曜日

表彰制度の意義

 多くの会社などでは、表彰を行っている。
 しかし、それがうまく機能しているだろうか。
 それについて、舞田氏は「表彰制度の意義」を、次のように述べる。 
 舞田氏による著書の紹介は第87回目である。


 
【引用はじめ】

 表彰制度を導入している会社は多い。
 しかし、「表彰は何のためにやるのか」を考え抜いている会社は、どれくらいあるのだろう。
 表彰制度はなんのためにあるのですか。
 「頑張った人を認めてあげるため」という。
 表彰制度は、「モデル(模範)」を他の社員に提示できる。
 モデルを提示し、他の皆がそれを見習う(真似る)ことで、組織的な学習効果が期待できる。
 表彰制度は誰かを表彰するためだけにあるのではない。
 むしろ、他の全員の行動を変えたいがゆえにあるのだ。
 
 
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」 p.222~p.2232008年、日本経済新聞出版社刊)  
 
 【引用おわり】

 表彰というのは、表彰される本人を認めるだけの制度と捉えがちである。
 もっと、組織マネジメントに役立つ制度になるようにすべきである。
 組織の構成員のモチベーションアップにつながる制度になるようにしたい。
 今行われている制度では、そうしたことが十分考慮されていない。

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