それを、「オッカムの剃刀」とか「節約の原理」と呼んだ。
人の行動を説明するには、その方が的確である。あまりにも多くの概念を用いると循環論に陥り、真の理解と改善につながらない。
そのことを、舞田氏は、「二重人格って呼んでいいか」と疑問を呈して、次のように述べる。
舞田氏による著書の紹介は第80回目である。
【引用はじめ】
枕が変わると眠れないという人がいる。自宅ではよく眠れるが、旅先では眠れないのだ。
しかし、こういう人を二重人格とは呼ばない。
自宅と旅先、普段使っている枕と、ホテルの枕に対して刺激弁別が起こっていると説明すれば済む。
ある人の二面性に対して、旅先では眠れないことも、刺激弁別という一つの概念で説明可能な点で、二重人格という説明より優れている。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」 p.193、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
私たちは、人の二面性などについて、簡単に二重人格などと言ってしまう。
それで、分かったつもりになる。
二面性だけでなく、さらに別なことがあると、多重人格などと称したりする。しかし、これでは単なる解釈であって、本当の説明になっていない。
私たちは、人の二面性などについて、簡単に二重人格などと言ってしまう。
それで、分かったつもりになる。
二面性だけでなく、さらに別なことがあると、多重人格などと称したりする。しかし、これでは単なる解釈であって、本当の説明になっていない。
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