社内講師は会社についてよくわかっている。
ところが、その内容をどのように教えるかは上手なわけでない。
そのことを、舞田氏は、「よい教師、よいコーチという技能を持つべき」として、次のように述べる。
舞田氏による著書の紹介は第106回目である。
【引用はじめ】
具体的な営業の仕事を教えるにしても、新人社員には、まず仕事のプロセスを体ではなく頭で一通り理解させる必要がある。
「俺の背中を見て学べ」という教育方針が最も功を奏するのは、実はある程度の力をすでに持っている人が相手のときである。
まったくの素人に対してそのような教育をすると、第一に仕事全体を覚えるまでに時間がかかって仕方がないし、第二に先輩のよいところも悪いところも学んでしまう恐れがある。
新人社員は、どのような初期教育を受けるかによって、会社に対するエンケージメント(愛着心)を大きく変える。
この会社がよい会社であると思うか、求められる以上に努力しようと思うか、簡単に辞めずに頑張ろうと思うかどうかは、相当程度ここにかかっているといっても過言ではない。
社内講師も「教えるプロ」としての基礎技能を身につけることが重要だ。
「よい教師、よいコーチ」になっていただくために、持つべき技能というのはある。
フィードバックは、その一つである。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」 p.242、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
ベテランの社員が会社のことをよく知っているからといって、新人に対して会社のことを適切に教えられるわけでない。
相手に対する教え方についても、一つの技能として持つべきである。
それがより良い会社なり組織づくりにとって重要な観点である。
ベテランの社員が会社のことをよく知っているからといって、新人に対して会社のことを適切に教えられるわけでない。
相手に対する教え方についても、一つの技能として持つべきである。
それがより良い会社なり組織づくりにとって重要な観点である。
0 件のコメント:
コメントを投稿