ティーチングとコーチング

　人を育てる基本的な方法には、ティーチングとコーチングがある。
　舞田氏は「ティーチングとコーチング」について、次のように述べる。
　舞田氏による著書の紹介は第11５回目である。

 【引用はじめ】

　ティーチングとは、相手に答えを教えること。
　コーチングは、相手が自分で答えを見つけられるように援助することである。
　具体的には、上手な質問をすることで相手に考察を深めさせ、気づきを得させる。
　どちらにも強みと弱みがある。
　相手を独り立ちさせたいとときには、最初はティーチングで答えを教えても、最後にはコーチングによって相手が自分で答えを見出せるように指導しなければならない。
　そういう場合は、ティーチングを最小限に、コーチングを最大限に使って支援する必要がある。　
　　
（舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント　人と組織を変える方法論」 p.250～p.251、2008年、日本経済新聞出版社刊）
 

　【引用おわり】

　新人教育においては、始めはティーチングによることが多くなる。
　そして、独り立ちさせるために、コーチングの手法を徐々に増やしていくことになる。