2020年4月12日日曜日

遮断化

 好子(何か行動した直後に出現すると、その行動の自発頻度を高める出来事や条件)だからといって、いつも好子としての機能があるわけでない。
 その条件が異なれば、うまく好子の働きができなくなる。
 そのことについて、舞田氏は「遮断化」という手続きで再び好子となることを、次のように述べる。
 舞田氏による著書の紹介は第117回目である。

 
【引用はじめ】


 好子の効力を変えるような出来事や生理状態を確立操作という。
 確立操作の一つに遮断化がある。
 満腹状態になり、食べるのをやめたとしても、しばらく時間がたてばいずれ空腹となり、また食べる。
 食物をしばらく食べないでいると、すなわち、食物を遮断されていると、食物の効力が増すのである。
 このように特定の好子を一定期間遮断することを遮断化という。  
 
 
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」 p.2592008年、日本経済新聞出版社刊)
 
 【引用おわり】

 仕事が忙しくて食事する暇がなかったりすると、腹ペコ状態におちいる。
 そうなると、なんでも口に入れたくなる。
 そうしたことは、誰もが体験していることである。
 食事などがしばらく遮断化されれば、食事をすごく欲するようになるのだ。
 これが確立操作といわれるものである。

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