2020年4月6日月曜日

フィートバックは強化のきっかけ

 フィードバックは、今までの相手の行動の良し悪しを伝えるためのものだ。
 相手の行動の前に伝える情報である。
 そのことについて、舞田氏は、「フィートバックは強化のきっかけ」だとして、次のように述べる。 
 舞田氏による著書の紹介は第111回目である。

 
【引用はじめ】

 フィードバックは単なる情報ではなく、行動を改善させるために行われる。
 したがって、フィードバックは、行動改善のための強化も同時に行うことで、その効果は最大になる。
 フィートバックは、行動の直後に与えられるから、その行動を強化したり弱化したりする「直後強化」であると考える人は多い。
 しかし、フィートバックというのは、どのような行動が正しくて、何をしていけないのかを教えることにより、次の行動に影響を与える機能がより重要だ。 

 
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」 p.244~p.2452008年、日本経済新聞出版社刊)
 
 【引用おわり】

 行動がうまくなされているのかどうか、明確に伝えるのがフィードバックの役割である。
 フィードバックを通じて、行動の修正が行われるようにするのだ。
 うまくなされたとなれば、強化の手続きが必要となる。

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