舞田氏は、自らの行動をコントロールするための手順について、6つあげてきた。
1つ目が「標的行動を定義する」、2つ目が「行動を記録する」、3つ目が「ベースラインをとる」、4つ目が「グラフをつける」、5つ目は「新しい随伴性を導入する」、そして6つ目が「随伴性を改良する」ことだった。
じゃー、その「強化のための好子」というのはどういうのか。次のようなことである。
舞田氏による著書の紹介は第127回目である。
【引用はじめ】
自己強化のための好子は、お金、自分を褒めること、前から買いたかったものなどがある。
「もの」としての好子は、自分へのご褒美として、やるべきことができたときに、欲しいものを手に入れるようにするのだ。
高価なスーツや眼鏡が欲しいこともある。
朝決めた時間に起きられたら、アイスクリームを買うなどもある。
いずれにしても、ものを好子に使うときは、自分がほしいもののリストをあらかじめ作っておくとよい。
そして、やるべきことができたときだけ買うことだ。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」 p.283、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
自己強化にとって、自分が欲しいものが「好子」となる。
それもひとそれぞれである。
どんなものが「好子」かきちっと把握しておく。
そうして、自分にとって大事なことができたら、ものとしての「好子」を直ちに与えられるようにすれば、その行動が増えるという理屈である。
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