2020年4月24日金曜日

強化のための好子

 舞田氏は、自らの行動をコントロールするための手順について、6つあげてきた。
 1つ目が「標的行動を定義する」、2つ目が「行動を記録する」、3つ目が「ベースラインをとる」、4つ目が「グラフをつける」、5つ目は「新しい随伴性を導入する」、そして6つ目が「随伴性を改良する」ことだった。
 じゃー、その「強化のための好子」というのはどういうのか。次のようなことである。 
 舞田氏による著書の紹介は第127回目である。

【引用はじめ】


 自己強化のための好子は、お金、自分を褒めること、前から買いたかったものなどがある。
 「もの」としての好子は、自分へのご褒美として、やるべきことができたときに、欲しいものを手に入れるようにするのだ。
 高価なスーツや眼鏡が欲しいこともある。
 朝決めた時間に起きられたら、アイスクリームを買うなどもある。
 いずれにしても、ものを好子に使うときは、自分がほしいもののリストをあらかじめ作っておくとよい。
 そして、やるべきことができたときだけ買うことだ。

(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」 p.283
2008年、日本経済新聞出版社刊)

【引用おわり】

 自己強化にとって、自分が欲しいものが「好子」となる。
 それもひとそれぞれである。
 どんなものが「好子」かきちっと把握しておく。
 そうして、自分にとって大事なことができたら、ものとしての「好子」を直ちに与えられるようにすれば、その行動が増えるという理屈である。

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