好子(何か行動した直後に出現すると、その行動の自発頻度を高める出来事や条件)だからといって、いつも好子としての機能があるわけでない。
その条件が異なれば、うまく好子の働きができなくなる。
そのことについて、舞田氏は「好子の効力は変化する」と、次のように述べる。
舞田氏による著書の紹介は第116回目である。
【引用はじめ】
好子の効力は常に変化する。
同じ好子であっても、与えられるタイミングによって、効力は変わる。
もちろん、行動の直後に与えられるほどよい。
会話する際に、相手からの反応が0.3秒遅れるだけで違和感を持ち、発話が滞ることが実験的に確認されている。
それほど強化のタイミングは重要である。
そのほかにも好子の効力を変えるものがある。
食べ物はすべての人にとって重要な生得性の好子であるが、満腹状態では、ごちそうを目の前にしても食べるという行為は起こりにくい。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」 p.259、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
お腹がすいている時に、おかずのないおにぎりだけでもすごくおいしい。
それがお腹がいっぱいの時だったら、おにぎりを食べたいと思わない。
おにぎりが好子となるかどうかは、そのタイミングで変わるということである。
お腹がすいている時に、おかずのないおにぎりだけでもすごくおいしい。
それがお腹がいっぱいの時だったら、おにぎりを食べたいと思わない。
おにぎりが好子となるかどうかは、そのタイミングで変わるということである。
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