舞田氏は、自らの行動をコントロールするための手順について、6つあげている。
1つ目が「標的行動を定義する」、2つ目が「行動を記録する」、3つ目が「ベースラインをとる」、4つ目は「グラフをつける」ことだった。
5つ目にあげるのが次のような「新しい随伴性を導入する」ことである。
舞田氏による著書の紹介は第125回目である。
【引用はじめ】
ベースラインが記録できたら、人為的に作った新しい随伴性を導入する。
標的行動ができるたびに自己強化する。
グラフは書き続け、行動がどのように変化するか確かめる。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」 p.281、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
例えば、「10分間で10個の部品を組み立てる」と、「標的行動を定義する」。
今までは、「10分間で5個の部品を組み立てる」だけだった。
そこで、「新しい随伴性を導入する」ことで、「1個組み立てたらカウンターを押して回数が表示できるようにする」。
カウンターというツールで、部品の組み立てを倍増するという随伴性を導入する。
そのことで、部品組み立ての効率を上げるのだ。
これが、「新しい随伴性の導入」ということである。
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