行動を強化するための好子には、いくつか種類がある。
「強化のための好子」には、「もの」としての好子を前回紹介した。
今回は、「行動も好子になる」ことを、次のように紹介する。
舞田氏による著書の紹介は第128回目である。
【引用はじめ】
心理学者プレマックが発見した原理に、生起頻度の低い行動は、生起頻度の高い行動で強化できるというものがある。
親が子どもに、「宿題が終わったら、テレビを見てよい」と言って、子どもに宿題をやらせる。
テレビを見るという生起頻度の高い行動を好子にして、宿題をするという生起頻度の低い行動を強化するやり方だ。
やるべきことをしたら彼氏に電話をしてもよい、映画を見る、ドライブに行く、というように使う。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」 p.283~p.284、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
生起頻度の低い行動は、生起頻度の高い行動によって強化することができる。
課題レポートが目標までできたら、好きなビデオをみる。
課題レポートに取り組むことは、好きなビデオをみることより生起頻度は低い。
生起頻度の高いビデオをみることは、課題レポートを書くことの好子とすることができる。
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