2020年4月25日土曜日

行動も好子になる

 行動を強化するための好子には、いくつか種類がある。
 「強化のための好子」には、「もの」としての好子を前回紹介した。
 今回は、「行動も好子になる」ことを、次のように紹介する。 
 舞田氏による著書の紹介は第128回目である。

【引用はじめ】


 心理学者プレマックが発見した原理に、生起頻度の低い行動は、生起頻度の高い行動で強化できるというものがある。
 親が子どもに、「宿題が終わったら、テレビを見てよい」と言って、子どもに宿題をやらせる。
 テレビを見るという生起頻度の高い行動を好子にして、宿題をするという生起頻度の低い行動を強化するやり方だ。
 やるべきことをしたら彼氏に電話をしてもよい、映画を見る、ドライブに行く、というように使う。

 (舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」 p.283~p.2842008年、日本経済新聞出版社刊)

【引用おわり】

 生起頻度の低い行動は、生起頻度の高い行動によって強化することができる。
 課題レポートが目標までできたら、好きなビデオをみる。
 課題レポートに取り組むことは、好きなビデオをみることより生起頻度は低い。
 生起頻度の高いビデオをみることは、課題レポートを書くことの好子とすることができる。

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