チェイニングとは、長くて複雑な行動の一つひとつを鎖のようにつなぎ合わせて、ひと仕事を成しとげることである。
それには、前から順番に一つずつ仕上げて最後まで長くつなげる場合と、逆に最後の行動から最初の行動を逆につなげるやり方もある。
このことについて、舞田本では次のように述べている。
舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で264回目となる。
【引用はじめ】
バックワード・チェイニングは、行動の連鎖を最後から逆順に完成させていく。
だから、最初にすべきことは、最後の鎖となる行動を、教示(言葉で説明して教える)、モデリング(手本を見せる)、シェイピングなどのテクニックを駆使して、確実にできるようにすることである。
それでは、契約締結の前にある長く苦しい営業活動はどうするのか?
できそうなら、部下がやる。
しかし、できそうにないなら部下は無理にやらなくてもよい!
いや、やらないほうがよい!
契約締結前の行動は、したがって、誰か(当然、それは部下よりスキルのある人、ここでは上司)が代わりにするか、手伝ってやる必要がある。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.172、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
逆順につなげるというのは、なかなか理解しにくい。
しかし、逆にすることで、最終的な成功体験ができるので効果的なのである。
最初の行動だけではできない成功体験を味わうことができる。
効率的な行動マネジメントの一つでもある。
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