チェイニングを、逆順に作り上げていくことを、バックワード・チェイニングという。
バックワード・チェイニングは、とても有効な手法である。
このことについて、舞田本では次のように述べている。
舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で266回目となる。
【引用はじめ】
バックワード・チェイニングは、現実にはとても効果的なことが多い。
なぜならそれは、一般的に、行動連鎖の最初の鎖を達成したときに得られる好子よりも、最後の鎖を達成した時に得られる好子のほうが大きいからだ。
たとえばマラソンを想像してみてほしい。
最初の一歩も最後の一歩も、物理的には同じ一歩である。
けれど、スタートから一歩を踏み出したときよりも、ゴールのテープを切る最後の一歩のほうが、得られる喜びは比べものにならないほど大きいはずだ。
この、最後の一歩の喜びを先に味あわせることで、その前の長い道のりにも張り合いを持たせる。
これがバックワード・チェイニングの魔術である。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.173、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
バックワード・チェイニングは、長くて複雑な行動を身につけるためにはとても効果的である。
さまざまな場面に応用できる。
行動マネジメントにとって、誠に有効な方法といえる。
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