2020年9月20日日曜日

バックワード・チェイニングはチームで対応

  バックワード・チェイニングとは、最終ステップから逆順に行動の鎖をつなげていくやり方である。

 長くて複雑な行動をうまくやり遂げさせるには、有効な手法である。

 これをやる場合は、力のある人とチームを組んで行うことになる。

 このことについて、舞田本では次のように述べている。

 舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で269回目となる。

 【引用はじめ】

 バックワード・チェイニングは、場面に応じて本人と誰かがチームを組まなければならない。

 バックワード・チェイニングは一人ではできないからだ。

 誰か力のある人と組み、最初のプロセスは手伝ってもらわない限り、本人が最後だけやるということは、当然ながらできない。

 したがって個人主義的な職場では、チェイニングはできない。

 個々人が自分だけの目標達成のためにバラバラに動き、管理者もプレーヤーとして自分の仕事だけをするような職場では、人を育てるチェイニングなどは構造的にできないのだ。

 (舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.174~p.175、2008年、日本経済新聞出版社刊)

 【引用おわり】

 バックワード・チェイニングにおいては、ほとんど出来上がって行動の最終ステップを初心者に任せて、成功体験を味あわせる。

 営業活動などにおいて、最終的な成約を初心者に取らせるのだ。

 次の営業活動では、初心者に対して、成約寸前のものを任せて成約までできるようにする。

 というように、成約にいたるそれぞれのステップを逆に経験させて、契約の取り方までできるようにするのである。

 そこで、大事になるのは初心者と経験者がチームを組んで、それぞれのステップに関するノウハウを実践的に支援することである。

 初心者が逆順ステップを経験することで、成功体験を積み重ねることである。

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