シェイピングを効果的・効率的に行うには、「細かな中間目標設定」することだが、それでもうまくいかない場合がある。
このことについて、舞田本では次のように述べている。
舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で260回目となる。
【引用はじめ】
行動のマネジメントは人を成功させるためのマネジメントである。
しかし、だからこそ、失敗したときの正しい対処を私たちは知らなければならない。
たとえば第二関門まで突破できるようになった人が、第三関門で苦しんでいたとしよう。
シェイピングの基本セオリーでは、第二関門までできる人には、もはや第二関門の突破では好子を与えず、次の第三関門を抜けたときに好子を与える。
つまり強化の焦点は第三関門にある。
しかし、場合によっては第三関門に何度挑戦しても、どうしても失敗ばかりしてしまうことだってあるだろう。
そういうときに、いつまでも第三関門にこだわっていては、消去と弱化により、「ここから先には決して進めない」ということになりかねない。
そういうときには、目標をいったん後退されるべきだ。
第二関門まで戻してもよいし、第二関門と第三関門との間にさらなる中間目標を立ててもらって、その中間目標が突破できるようにするのである。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.158~p.159、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
中間目標の達成がうまくいかないこともしばしばある。
そうしたとき、どうすればいいか。
さらに細かな目標を作成するといいし、あらためて前の中間目標に戻ってやり直すことも必要だ。
できるだけ、失敗を繰り返さないことである。
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