2020年9月25日金曜日

先行刺激による行動の制御

 行動を制御する上で、直後の状況の変化が重要とずっと述べてきた。

 それだけでなく、行動に先行する状況にも影響されることが多い。

 このことについて、舞田本では次のように述べている。

 舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で274回目となる。

 【引用はじめ】 

 行動分析学的に行動の原因を考えるとき、最も重要な点は、行動の直後に何が起こったかに目をつけることである。

 だから、行動の原因を知りたいならば、直後に起こった出来事を明らかにし、行動を変化させたいならば、行動の直後の結果を操作する。

 しかし、行動は直後に起こることによってだけ変化するわけではないことは、日常生活から容易に見てとれる。

 行動の真の理解と改善にとって、直後の状況の変化に加え、先行する状況の分析も重要だ。

 たとえば、運転中に信号にさしかかると、青であればそのままアクセルを踏み続けるし、赤であれば、ブレーキに踏み替える

 信号の色によって、アクセルを踏むか、ブレーキを踏むかが決まってくる。 

 (舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.188、2008年、日本経済新聞出版社刊)

 【引用おわり】

 行動は、直後の結果とともに、直前の出来事がどのようになっているかも分析することである。

 そのことによって、行動の理解がより明確になる。 

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