2020年9月9日水曜日

失敗を繰り返さないために


 シェイピングを効果的・効率的に行うためには、「即時強化」「細かな中間目標の設定」などが大事だ。
 なぜ、「細かな中間目標の設定」が大事なのかといえば、失敗を繰り返さないためである。

 このことについて、舞田本では次のように述べている。
 舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で258回目となる。

【引用はじめ】  

 目標の階段をたくさん設定することは、強化の回数、すなわち喜びの回数をたくさん設定することになる。
 逆に、中間目標が粗く設定されていると、一つの中間目標を達成したあとのハードルが急に高くなる。
 すると、失敗する確率が高くなる。  失敗すれば、人は落ち込む。
 失敗すること自体が、嫌子になってしまうのだ。
 どんなに前向きな人でも、失敗ばかり繰り返していては、やがて挑戦意欲を失ってしまう。
 いわゆる消極的な人間になってしまう。  だから、そうならないように、目標は少しずつ少しずつ引き上げ、達成できるたびに強化することが大切なのである。

 (舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.158、2008年、日本経済新聞出版社刊)

【引用おわり】

 最終目標達成まで意欲的に取り組むためには、できるだけ失敗しないほうがよい。
 そこで、最終目標に到達するための段階的な中間目標を設定するのがいい。
 成功の確率が高い中間目標を少しずつステップアップしていく取り組みである。

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