今までできなかったこと、経験したことのない行動を身につけるには、シェイピングという方法を使うのがいい。
低レベルの行動から徐々にレベルアップして最終目標に到達するのである。
このことについて、舞田本では次のように述べている。
舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で253回目となる。
【引用はじめ】
シェイピングで重要な点は、本人の行動がレベルアップしていくに従い、それまでは好子を与えていた低レベルの行動には好子を与えるのをやめることだ。
行動を最終目標に向かって徐々にレベルアップさせていくためには、現在の強化対象と、それまで強化していた低レベルの行動とをはっきり切り分ける必要がある。
強化対象のレベルを上げたら、それ以下の行動には、好子を与えてはならない。
これを分化強化というが、もし、強化の対象をレベルアップさせなかったら、どうなるか。最終成果にたどりつかない低レベルの行動でも好子が得られるとなれば、人はいつまでも低レベルの行動に甘んじてしまうだろう。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.155~p.156、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
低レベルの行動ができるようになったら、次のレベルができるようになるまで好子を与え強化する。
それができるようになったら、次のレベルの行動に好子を与える。
低レベルの行動から高レベルの行動へと徐々にレベルアップするのがシェイピングである。
最終目標に向けて段階的に強化していくのである。
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