2020年9月30日水曜日

言語プロンプト

 適切な行動を自発するのが難しい場合、補助的な刺激によって行動を促すのに、プロンプトという手法を用いる。

 プロンプトには4種類のやり方がある。1 言語プロンプト、2 身振りプロンプト、3 モデルプロンプト、4 身体プロンプトである。

 そのうちの言語プロンプトについて、舞田本では次のように述べている。

 舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で279回目となる。

 【引用はじめ】 

 1 言語プロンプト

 言葉で促すプロンプトである。

 答えがわからないとき、最初の一文字をヒントとして出したり、報告を明確に言ってもらうために、「5W1Hで言ってね」と促したりするのが、言語プロンプトである。

 (舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.206、2008年、日本経済新聞出版社刊)

 【引用おわり】

 例えば、発語が不十分な障害児に、リンゴを提示する。

 「これなあーに?」と問いかけても答えられない。

 そうした時、「リ」という一語をヒントとして言う。

 それに答えて、「リンゴ」ということができたら強化する。

 そのような指導のしかたを用いる。

 言語プロンプトのやり方である。

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