2020年9月27日日曜日

青信号による先行刺激によって横断歩道を渡る

 行動は、先行する刺激によっても変わることを私たちはよく知っている。

 青信号で横断歩道を渡ったり、朝の挨拶も相手によって変えたりするのはそのためである。

 このことについて、舞田本では次のように述べている。

 舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で276回目となる。

 【引用はじめ】 

 行動は直後の結果によってだけ左右されるわけではなく、行動に先立つ先行刺激が行動を制御することもある。

 これを行動が刺激制御されているという。

 私たちは、青信号では道路を横断するが、赤信号では渡らずに待っている。

 青信号は安全に横断することができるという強化にび付く。このことを弁別刺激という。

 私たちは、道路横断の際には、信号の色を弁別刺激にしている。

 挨拶する際は、挨拶する相手を弁別刺激にして、言葉遣いを選ぶ。

 (舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.189~p.190、2008年、日本経済新聞出版社刊)

 【引用おわり】

  行動の制御は、先行刺激の違いによってなされる。青信号が横断を促す。

 上司に対する朝の挨拶は、「おはようございます」と丁寧な言葉で言う。

 青信号や上司が弁別刺激となって、行動が変わるのである。

0 件のコメント:

コメントを投稿