2020年9月3日木曜日

徐々に最終目標へと近づけていくのがシェイピング

 今までできなかったこと、経験したことのない行動を身につける。
 それには、シェイピングという方法を使う。
 このことについて、舞田本では次のように述べている。 
 舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で252回目となる。

【引用はじめ】


 シェイビングを使って、新しいスキルを獲得させ、人の成長を加速させる。
 それには、シェイビングをする際に目指す最終目標となる目標行動を決める。
 次に、今現在できる行動の中から、目標行動に一番近いものを選び、それを出発点の行動にする。
 これは、個々人によって異なるものとなる。
 目標と出発点が決まったら、シェイビングを開始する。
 まず出発点の行動を十分に強化する。
 強化しなければ、行動は身につかない。
 今できることよりも一段レベルアップしたら好子を与える。
 そうやって徐々に最終目標へと近づけていくのがシェイピングである。

 

 (舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.154~p.155、2008年、日本経済新聞出版社刊)
                     
【引用おわり】


 シェイピングでは、最終目標まで一段ずつ着実にステップアップするようにする。
 出発点ができるようになったら、次のステップができるようにするまで強化する。
 そして、それができるようになったら、もう一段ステップアップした行動を強化する。
 こうした行動を繰り返して、最終目標まで到達できるようにするのだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿