今までやったことがない、経験したことのない行動を身につけるにはどうするか。
それが、シェイピングと呼ばれるものである。
このことについて、舞田本では次のように述べている。
舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で251回目となる。
【引用はじめ】
強化の原理とは、すでに存在する行動に対し、好子を随伴させることにより、その行動を増やしていくものである。
しかし、仕事にかかわる行動に限らず、やらなければならないと頭ではわかっていても、今現在はまったくできていない行動というものもある。
新入社員にとっては、仕事は初めてのことの連続で、話には聞いていたとしても、実際は生まれて初めてやることになる行動だってある。
そのような、今まで一度もしたことのない、あるいはやってみてもできなかった行動はどうやって身につけたらよいのだろうか?
少しはできるのであれば、それを上手に強化して増やすことはできる。
しかし、強化は行動の直後にするものだから、行動が始まらないことには、強化のしようがないのである。
これまでできなかった行動を身につけるための方法、それがシェイビングである。
シェイビングで、新しい行動を形作るのだ、
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.153~p.154、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
新入社員はさまざまな行動を身につけなければならない。
コピーのしかた一つにしても聞いたり見たりして学ばなければならない。
新しい行動を一つずつ身につけ、形作っていくのだ。
行動分析学では、それをシェイピングと呼んでいる。
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