2020年11月4日水曜日

フィードバックは強化のきっかけとなる

 「フィードバックは、次の行動の直前に行われると最大の効果を発揮する。」

 行動が良かったか、悪かったのかを明確に示すのである。

 それについて、舞田本では以下のように述べる。

 舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で314回目となる。

 【引用はじめ】 

 行動分析学でフィードバックというのは、次のようなことだ。

 フィートバック=これから行う行動を導くための、これまでおこなった行動についての評価や記録

  1. フィードバックは、行動に対するフィードバックである
  2. フィードバックはグラフで示される
  3. フィードバックの頻度
  4. フィードバックは強化のきっかけとなる 

 4番目の「フィードバックは強化のきっかけとなる」は次のとおりである。

 フィードバックは単なる情報ではなく、行動を改善されるために行われる。したがって、フィートバックは、行動改善のための強化も同時に行うことで、その効果は最大となる。フィートバックは、行動の直後に与えられるから、その行動を強化したり弱化したりする「直後条件」であると考える人も多い。しかし、フィードバックというのは、どのような行動が正しくて、何をしてはいけないのかを教えることにより、次の行動に影響を与える機能がより重要だ。前回の行動に関するフィードバックは、次の行動の直前に行われることで最大の効果を発揮する。

(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.243~p.245、2008年、日本経済新聞出版社刊)

 【引用おわり】

 フィードバックは行動の良し悪しを、次の行動の直前に示すのである。

 それが、単なる期末の人事評価とは異なる。

 一つひとつの行動について、良かったことうまくなかったことを明らかにする。それも次の行動の直前が一番いいのである。

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