目標設定によって、好子の効力を高めることができる。
但し、目標到達までの一つ一つの行動を強化する機能は持たない。こうした行動を強化する好子の効力向上に役立つのだ。
それについて、舞田本では以下のように述べる。舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で327回目となる。
【引用はじめ】
目標設定はなぜ効果があるか。
目標値を決めることにより、その目標に達することは強化されるから。
しかし、本来強化されるべきものは目標に達する行動ではなく、それに至るたくさんの行動、たとえば、一回一回の受注や顧客を訪問する行動である。
これらの本来強化されるべき行動は、目標の有無にかかわらず強化される。
ただし、目標を立てない場合より目標を立てるほうが、受注や顧客訪問の成果がより強化的になるのである。
目標の設定は確立操作といえる。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.263、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
売上を倍増するという目標を設定しても、それが実現するために多くのプロセスがある。
顧客ニーズを調べる。商品開発を行う。卸先を増やす等々。さらに、細かい行動をしなければならない。
それを一つ一つやり遂げてはじめて目標が達成することになる。
目標設定というのは個々の行動を強化する好子の効力を高める確立操作なのだ。
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