2020年11月12日木曜日

確立操作とは

 満腹だったり、二日酔いの状態の時は、いつもだと大好きなカツ丼もビールも欲しくない。

 カツ丼やビールは普段だと食べたり飲んだりする行為を積極的にする好子としての働きがある。

 しかし、満腹や二日酔いでは、そうならない。

 それについて、舞田本では以下のように述べる。舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で321回目となる。

 【引用はじめ】 

 満腹状態、二日酔いなどのように、好子の効力を変えるような出来事や生理状態を確立操作(establishing operation)という。

 確立操作には、いくつかの種類がある。それが次のとおりである。

  1. 遮断化
  2. 飽和化
  3. 締切の設定

(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p260~p.261、2008年、日本経済新聞出版社刊)

 【引用おわり】

 好子が好子としての働きをしなくなる状態がある。それが確立操作である。

 好子が遮断される、好子が飽和状態になると好子としての効力は変わるのである。

 また、締切があることで不安の効力を強め目指す行動を増やすこともできる。それも確立操作といえる。 

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